2006年03月04日
症例紹介 ケース012 左下小臼歯の単独欠損症例 その1
最近はインプラントの単独植立ケースもずいぶんと増えてきました。これは歯を失ったときにブリッジにしてしまうよりもインプラントによる欠損補綴を選択する方が増えてきたと言うことがあります。ブリッジ→多数歯欠損→入れ歯 という悪循環を引き起こさないためにも少数歯の欠損の時から積極的にインプラントにより咬合力を負担することが重要であると私は考えます。
また、少数歯欠損の時からインプラント治療を選択することは治療コストも比較的安くすむことになりますので、是非お勧めです。
さて、今日は左下小臼歯の欠損に対してインプラント治療を選択したケースです。このケースでは以前メタルポストが入っていたのですが、歯根破折により抜歯に至った症例です。小臼歯を失う例では比較的よくあるケースだと思います。
<ケース012 左下小臼歯部の欠損症例>
このケースの場合、歯根破折により頬側の皮質骨が大きく失われていたので、いつものようにGBRを行い、頬側骨の再生を図りました。

今回も見事に頬側骨の欠損部は新しい骨が再生しています。



3i社製のオッセオタイトNTの4mmのインプラントを埋入しました。これくらいのケースだと手術時間も45分程度で終わります。
切開、縫合も簡単にすみますのでとても楽です。
隣接歯との歯軸の関係も良好な状態で埋入することができました。最近歯軸を合わせることには結構気を遣っています。
また、それを実現するためにちょっとしたテクニックもあります。それはちょっと企業秘密(?)。
さて、十分なオッセオインテグレーションのための時間をかけ、次は2次手術となります。2次手術では頬側の角化歯肉が若干少ないために、歯槽頂部分の角化歯肉を移動することにより、治療終了後のメインテナンスを行いやすくすることを図ります。


左図、歯槽頂部分には角化歯肉があるのですが、頬側にはちょっと少ない。
右図、そこでAPFを行い、頬側の角化歯肉の獲得を行う。写真はパーシャルシックネスでフラップをあけたところ。

ヒーリングアバットメントを接合し、縫合して終了。全手術時間40分。結構スムースにいけました。

ヒーリングアバットメント接合後のパノラマ写真です。
今後は補綴処置に入っていきます。