インプラント治療の症例
【TOPICS】
【TOPICS】インプラント前提ではなくても骨の再生は可能です
そもそもなぜ骨が無くなるのか?
原因はいろいろあります。
- まずよくあるパターンは歯周病によるもの。
これは全体的に(水平的に)骨吸収を来すパターンが多くて、その後のインプラント処置はやや難しくなることが多いです。 - 歯周病とも関連があるのですが、咬合の力のバランスが集中して局所的に起こるもの(垂直的に)。これは感染さえ起こしていなければ、咬合力のバランスを整えてあげることで自然に治ることもあるようです。ただし、感染してしまうとこれだけでは無理で、それなりな処置が必要となります。
- 歯根破折によるもの。これは以前にも紹介したことがありますが、歯そのものの抜歯が適用になります。早ければ簡単な骨造成処置で骨の再生が図れます。
- 根尖性の歯周炎によるもの。これは歯の根っこの病巣があまりに大きくなったときはやっかいです。さらに歯周ポケットとつながってしまって(エンドペリオといいます)歯全体が歯槽骨から浮いてしまっているようなケースになるとさらに歯の保存は難しくなります。
…とこのように歯槽骨が吸収を来すパターンはそれぞれなのですが、骨の再生という点からみてみるとまずは原因の除去、その次にそれぞれのパターンに応じた骨再生処置の選択ということになるのでしょうね。
大きな垂直的な骨吸収に対して骨造成を行ったケース
さて、今回は垂直的骨吸収に対して骨再生を行った症例を紹介いたします。基本的にはSRP等のデブライドメントを行った後に歯周外科処置を行うことになります。
33、34の近心側に大きな垂直的な骨吸収を認めます。34の近心側には縁下歯石もあります。
ある程度のSRP処置を行ってもあまりに深いところにある歯石を取ることは限界があります。そこで直視下で歯石除去が行えるように、外科処置の適用となります。

フラップを開けたところです。歯肉縁下にあった歯石を直視できます。そこで周りの炎症性の肉芽組織と歯石をきれいに除去します。

はい、きれいになりました。こういうケースの場合、エムドゲインという材料を使って組織再生を図ることもできますが、今回は骨補填材(種類と配合比が重要!)とコラーゲンの特殊なメンブレンを使って骨再生を図ることにしました。

オペ終了時のレントゲン写真です。
術後経過(3ヶ月後)
さて、3ヶ月後のレントゲン写真を見てみましょう。
かなり歯周組織(歯槽骨)の再生が進んでいますね。エムドゲインだとどれくらいのスピードで治るのかは私はよく知らないのですが、結構これでも良い成績ではないでしょうか? 術前術後のレントゲンを比較するとこのようになります。
左が術前。右が3ヶ月後です。
今回はインプラントにはあまり関わり合いのないケースなのですが、骨再生についての症例をご紹介いたしました。
【インプラント臨床症例】
症例1

真ん中の歯が無くなっても、インプラント治療を行えば、両方の歯を削ってしまうブリッジを避けることができます。
またブリッジの裏側は清掃不良を起こしやすいため歯周病や口臭の原因となってしまいますが、インプラント治療を行えば自分の歯と同じように手入れを行うことができるので清潔です。

症例2

大臼歯2本が無くなってしまった場合であれば、従来の治療法であれば部分入れ歯しかありませんでしたが、今ではインプラント治療を行うことにより入れ歯を避けることができます。
また、噛み心地も自分の歯と変わりませんので美味しく食事をすることができます。


症例3

口腔内の全体をインプラントと入れ歯を組み合わせて修復した症例です。
初診時は歯周病と合わない入れ歯によりかみ合わせが良くなかったのですが、インプラントを行うことにより下の入れ歯がなくなり上の入れ歯の安定性が良くなりました。またかみ合わせの状態も良くなっています。



症例4

前歯部などの審美的な領域にも最近ではインプラント治療が可能となりました。
ただし、前歯部においては骨の環境整備だけでなく歯肉などの軟組織の整備も重要となってきます。これらの要素の調和がとれて初めて自然な歯と同じような外観が得られるのです。


【インプラント臨床症例】歯根破折後の骨造成処置
岡山の大月歯科医院 院長の大月です。
さて今日は数ヶ月前にRidge Preservationを行ったケースのCTデータが上がってきたので紹介したいと思います。
歯を失う原因の一つに歯根破折(根っこが割れてしまうこと)があります。この歯根破折はほぼ間違いなく神経のない歯(無随歯といいます)においておこります。ではなぜ神経を失うのか?それは虫歯だったり、その他の歯の処置のために隣の歯を削ることがあり、このために便宜的に神経をとるといったパターンがほとんどだと思います。
つまり、虫歯は歯を失うことへの第一歩ということになるのです。
歯根破折に伴う骨吸収をリカバリーする方法
歯根破折を起こしてさらに感染しているような場合、多くの場合にそこでは歯槽骨の吸収がみられます。
抜歯後1週間程度の写真です。Ridge Augumentation等の骨処置を前提とした抜歯を行う場合は、抜歯後にコラーゲン(コラプラグ等)を入れておくことで上皮の治癒状態を良好に保つことができます。
フラップを形成して骨造成部分に残った不良肉芽を掻爬します。
頬側からみるとやはり外側の骨が無くなっていることがわかります。この後骨補填材を挿入してコラーゲンをその上から覆って縫合します。抜歯窩が小さいときはこれだけで十分です。
縫合終了時。
Ride Preservation後の治療結果
そして数ヶ月経ってからCTで骨状態を確認します。
元々抜歯窩であったところにはかなり硬い骨ができています。
ただ、このケースの場合ちょうどインプラントの先端部分に当たる部分の骨の形状がくびれた形をしています。
インプラントの形態がストレート(テーパーのない平行な形)だと、この部分の骨をせん孔してしまう可能性がありますが、歯根型の場合はそのリスクが少なくなり、力のかかり方により有利な方向への埋入が可能となります。
ルートフォームタイプのインプラントの利点はここにもあります。
【お知らせ】
【お知らせ】大月歯科医院のインプラントのラインナップが増えました
大月歯科医院のインプラントのラインナップについて
当院のインプラントはこれまでずっと3i社製のものを使用してきました。その理由はこれまでに述べてきたとおりなのですが、今回さらに新しくノーベルバイオケア社製のものも新しくラインナップに加わることになりました。 ノーベルバイオケア社と言えば、知る人ぞ知るインプラントの草分け的存在、ブローネマルク先生のインプラントですね。このインプラント、この前広島に勉強に行ったときに言われていたのですが、世界で現在最長記録が42年だそうです!!なんと私が生まれたときにすでにインプラント治療がチャレンジされていたんですよね。すごいですよね。そのインプラントがブローネマルク先生のインプラントだったのです。
3iとブローネマルクはもともとよく似たインプラントでしたが、それぞれ独自の進化を重ねて、今ではそれぞれ異なった特徴を持ったインプラントとなっています。
今回当院でノーベルバイオケア社さんのインプラントをラインナップに加えたのはやはり上部構造まで含めたソリューションの充実度ということが決定的であると言うことです。
また、CT解析ソフトであるプロセラソフトウェアの完成度はかなり高く、上部構造までのシュミレーションをカバーしているところがすごいです。今回はこのソフトウェアも合わせて導入いたしました。
初のノーベルバイオケア社製インプラント埋入
ということで、今回当院初のノーベルバイオケア社製インプラント埋入オペとなりました。
初めてということで、今回のオペはとてもイージーなケース。これを行うことでこのメーカーのインプラントの特徴というか癖を知るためにもいきなりハードなオペはさけた方がいいと考えたからです。
しかし、当院で導入したシリーズは3i社のものととても良く似ているのでスタッフもそんなに混乱することはありませんでした。
結局、あまりにスムースにオペが進んだので、左右2本のインプラントを埋入してしまいました。所要時間は1時間もかかりませんでした。 当院の導入したインプラントのシリーズはテーパードというシリーズなんですが、3i社では長さ11.5mmがあるのですが、なぜかノーベルさんはないんですよね、一番よく使う長さなんですけど(^^;)。それ以外のフィーリングはほぼ3iと同じです。あ、でも埋入の時のインプラントドライバー(インプラントを保持するもの)は3i社のはちょっと癖があってなかなか入りにくかったり、外れにくかったりすることがあるのですが、ノーベルバイオケア社の方はそんな感じはなかったですね。
埋入後のレントゲン写真です。良いポジションに埋入できました。




















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