
初診時、右上の臼歯部にインプラントを埋入予定ですが、ちょうど6番相当部のオリジナルの骨の量が少ないですよね?
したがって治療オプションとしてサイナスリフトとインプラントの同時埋入を計画しました。
まだ、このケースの頃はCTによる術前診断は行っていませんでしたのであけてみるまでどうなっているかはわかりませんでした。その点では現在のインプラント治療はかなり安全になったなぁと思います。

上顎洞の側壁からアプローチし、インプラントを埋入します。結局同時埋入するかどうかはオリジナルの骨の量が確保されていて、埋入したインプラントがちゃんと固定されるかどうかと言うことなのです。少ない量でも固定できるSISなるものが一時期話題になったことがありますが、あれは初心者は危険ですのでやめた方がいいです。『無理をしない』これが一番なのではないでしょうか?特に上顎臼歯部においてはね...
現在、大月歯科医院での基準としてはオリジナル(自分自身)の骨の量が最低5ミリというところをボーダーラインと考えています。

インプラントの埋入時のパノラマです。この後の経過をご紹介いたします。
3ヶ月後

すこーしリフトアップされてる部分がわかるようになってます。
6ヶ月後

かなり良くなってきました(^_^)v
1年後

インプラント上部にリフトアップされた上顎洞底がはっきりと確認できるようになりました。
治療終了時



やっと最終補綴物が完成です。埋入時からすると約1年10ヶ月。これは下顎骨の場合からするとかなり長いです。それだけ上顎洞内への骨の造成は時間がかかると言うことでしょうね。骨のでき方は下顎と上顎は違う!と私は思います。
さてこの後さらに経過はどうなっているのか???これも重要ですよね?ではご覧ください。
サイナスリフトから約5年経過後

骨造成部分は安定しています(^_^)v
サイナスリフトから約6年経過後

現在約7年経過していて今でもフォローアップを続けていますが、特に問題はありません。
サイナスリフトはこのようにすべてうまくいくとは限りません。それなりにリスクが伴います。それはソケットリフトとて同じことです。大切なことはいかにリスク管理をきちんとおこなった上でおこなわれているかと言うことではないでしょうか?
インプラント治療は値段だけで決まるものではありません。決して治療費だけで選択をおこなわないよう。きちんと担当のドクターに相談をおこない、インフォームドコンセントを確実に行う歯科医院での治療をお勧めいたします。
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