一番よく遭遇するケースです。ブリッジは力学的にもその支台となる歯への負担が大きいのでさらに欠損歯が歯根破折等の原因で増えることになります。しかし、それ以上にインプラント治療を行う上で問題となるのは長い間歯がないために、骨がやせてしまってインプラントを埋入するスペースがなくなってしまっていることです。
その昔、私がインプラント治療を勉強し始めた頃ドイツの『ORALTRONICS社』のインプラントでは『マルチタイプインプラント』という発想で様々な骨幅にあわせたラインナップで対応していましたが、GBR等の骨を再生するテクニックが一般的になるとともにその意義は現在薄れてしまっているように思えます。でも当時は画期的な考えだったのです。では現在大月歯科医院ではどのように対応しているのかを紹介いたします。



左下の7番がカリエスで抜歯のケースです。7番もさることながら、ダミー部分の骨吸収が著明なのが上から模型を見るとわかります。あきらめてブリッジをさらに延長するのは避けたいですね。


ダミー部分(赤色)はかなり幅が少ないです。6番ダミー部分は吸収しています。
→そこで7番抜歯後、ダミー部分の骨の再生を行って、インプラント治療に適した状態に周囲組織をととのえることにしました。


約6ヶ月後。明らかに幅が増えています。ここからはじめてインプラントの埋入ポイントが決まります。
次はセットアップ模型からの外科用ステントの作成へと進みます。
骨の増生を行いインプラント埋入に必要な骨幅を確保しました。今回はセットアップ模型を作成しステント作成に移ります。



必ずセットアップ模型で最終的な歯のイメージを確認して、患者様にも見ていただきます。
→これに基づいてCT撮影用のガイド(ステントといいます)を作成します。この作成もいろいろ試行錯誤した上での改良点が多数あります。


完成したステント
→CTを撮影して埋入するインプラントの計画を立てます。



CTのデータを使って下歯槽神経までの深さや骨幅、埋入の方向等を検討します。
こうすることによってより安全なインプラントの治療が可能になります。
そしてインプラントの埋入手術となります。

インプラント埋入後しかるべき治癒期間をおいてインプラントが骨としっかり結合するのを待ちます。
次はインプラントの2次手術となります。
1次手術が終わって、治癒期間(約3−4ヶ月)終了後にインプラントの上部構造を作っていく上で大切な、土台の部分となるところをつないでいく行程からです。一般にこの行程のことを2次手術と言います。
2次手術で大月歯科医院で重要視しているところは、単にアバットメントの部分の頭出しをすることにとどまらず、より安定したインプラント周囲組織を獲得することです。ひいてはこのことがインプラント治療の永続性を左右する因子となると考えるからです。
歯周病の勉強会で有名なJIADS(ジアズ)で勉強されている先生方ならおわかりですよね(^o^)。実は私もJIADSクラブ会員ですので...(^_^)v
今回の症例では比較的角化歯肉が歯槽堤上部にありましたのでこの部分を最大限利用していくことにしました。

APFです。見た目はすごいですが、ちゃんとサージカルパックをしますので痛くはありません(^_^)v
その後周囲組織の治癒を待ってから印象を行い、模型を作成いたします。




写真はTEK(暫間補綴物:いわゆる「仮の歯」)です。
この状態で少しずつインプラントにローディング(咬合力をかけ始めること)を行い、リハビリを行います。そして最終補綴物の作成へ!




最終補綴物の模型の写真です。そしていよいよ口腔内へ装着です。



治療終了後のパノラマ写真です。
いかがだったでしょうか?
大月歯科医院では随時インプラント治療のご相談をお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。


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