インプラント治療を行う上で骨の状態の改善は避けて通れないものになっています。
その中でGBR、骨移植などのテクニックを支えている大きなものがあります。それが今回ご紹介する、「多血小板血漿(PRP)」です。
PRPとは「platelet-rich plasma」の略称のことです。
この多血小板血漿(以下PRPといいます)はそれ自身が骨を作るわけではありません。
このPRP、通常の血漿と比較して血小板数では約2.8倍、TGF-β濃度で約3.5倍、PDGF濃度で約4.4倍に濃縮された血漿なのです。
いきなり難しい言葉が羅列していますが、要は傷の治癒に必要な血小板や、細胞増殖因子を大量に含んだ血漿な訳です。
ここでポイントなのはこのPRPには骨を作る骨芽細胞というものは含まれていないと言うことです。ですから先程述べたようにPRP自身が骨を作るわけではないと言うことになるのです。
ではなぜ?PRPが多分に利用されているのかというと、実際使ってみて感じることでもあるのですが、とても傷の治りが早く、きれいであるということです。その分、骨条件の改善のために行ったGBRやサイナスリフト、骨移植がより確実にきれいに治ると言うことになるのです。
PRPの作成方法は手術の前に患者様自身の血液を採血させていただいて遠心分離等の処理を行って作成します。

PRPを作成するための遠心分離器や遠心チューブ(もちろんディスポーザブルの器具を使用して、清潔操作で行います)。
大月歯科医院ではインプラント治療に骨条件の改善は不可欠であると当初から考えていましたから、このPRPをインプラント治療に3−4年前からずっと利用していました。
当院の症例週でもご覧になれますが、このPRPを利用したGBRにより、とてもきれいな骨が再生できるようになっています。
もちろんGBR自体の限界もありますから、PRPがすべての問題を解決できるわけではありません。あくまでも補助的なものであると当院では考えています。
ただ、このPRPをどのように使っているかは少し企業秘密となりますのでここでは省略させていただきますが、ポイントは骨の欠損の状態と大きさ、欠損期間などを加味して骨状態の改善方法のオプションを変えると言うことになると思います。
いずれにせよ、患者様の状態により使用するオプションは異なりますのでまずはご相談をお気軽になさっていただくことが一番でしょう。


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