私のインプラントの症例の話の中でよくGBRという言葉が出てきます。
GBRとはGuided Bone Regeneration の略称です。
これは難しい言葉(?)で説明すると、増殖スピードが速い上皮細胞を阻害し、上皮細胞の組織内部への進入をブロックするために設置された膜によりスペースメイキングされた部位に、骨芽細胞を誘導して骨組織を再生させる方法ということなんですが...
簡単に言うと、骨を作る細胞と皮を作る細胞では骨ができるスピードの方が遅いから、ハンデを骨の方にいっぱい与えて骨を作る細胞に勝たせてやろうということなんですよね。
ではなぜこのGBRが必要となるのでしょう??? 百聞は一見に如かずですので早速この写真をご覧ください。

左下の犬歯の部分の外側の部分の骨がごっそりなくなっています。これは歯根破折により唇側の骨が吸収してしまっているのです。これではインプラントは埋入できません。また、奥の方の(臼歯の方)骨幅も長年の歯牙の喪失により、狭くなってしまっていることがわかります。
従ってこのような場合にインプラント埋入の前処置としてGBRの処置が必要となるのです。
歯を失う原因の多くに「歯根の破折」があります。こういった場合大概の症例で骨の著しい吸収を伴った状態となります。そうなったときに一番簡単に骨の状態の改善を行う方法がGBRなのです。
ただこのGBR、万能選手ではありません。やはり限界があります。大月歯科医院でも開院以来ずっとGBRを行ってきて、きちんとデータも残していますが、ケースによりGBRが有効である場合と他の骨改善方法の方がより効率的で確実である場合があることがわかってきました。
いずれにせよ、患者様ごとに対応の方法が異なりますので、是非ともお気軽にご相談くださりますようお願いいたします。


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